ステンシルによる参加型壁画

近大病院小児科入院棟のデイルームで、壁画製作をさせていただきました。メインの木は学生たちが描き、あとは誰でも簡単にできるステンシルという手法を用いて、子どもたちにいっぱい参加してもらって壁画を完成させました。

そのとき5歳の小児科の入院患者さんの女の子が2人来てくれ、その子たちは抗がん剤の影響で抵抗力がほとんどないのですが、親御さんがぜひにとお医者さんや看護師さんに嘆願されまして、その子たちにも描いてもらうことになりました。

まず他の子どもたちに参加してもらって、その後に全員マスクをつけ直したりしてから、お医者さんと看護師さんたちがその2人の前後を囲んでぞろぞろと入ってこられて、その壁画を完成させてくれました。その子たちは本当にものすごく元気に参加してくれました。普通の子どもに戻った瞬間だったと思います。

ヘルスケアアートの種類

  • 壁画
  • 参加型

施設名

近畿大学病院

施設内の設置・実施場所

小児科入院棟 デイルーム

関係団体

HART (近畿大学の学生によるホスピタルアートを実践するサークル)

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