温かみや懐かしさを感じる飾り

高齢者の医療福祉施設である名古屋市厚生院を対象に、ヘルスケアアートに関心をもつ一般の方々とともに、アート活動をおこないました。例年講堂で開催されている「ひな祭り」の催しに合わせて、入所者の方により楽しんでもらえるアートができないか検討しました。

はじめは入所者の方の参加型アートを想定していましたが、施設を見学すると利用者さんの介護の必要な度合が高かったことから、「五感を刺激するハレの日アート」をテーマに具体化。当日はフラワーアーティストによる花の装飾や、アロマ、春をテーマにしたコンテンポラリーダンスの鑑賞などを行い、100名を超える入所者とスタッフさんに楽しんでもらうことができました。

この企画で、イベントの前日に、4フロアある生活スペースの入り口付近に2つずつ提灯飾りを設置し、当日まで特別な時間・空間を感じてもらえるようにしました。写真には写っていませんが、右側の壁面にはイベント開催を案内するポスターが貼ってあります。

提灯はマグネットで天上から吊り下げることで設置しており、中にライトが仕込まれています。この提灯とステージに飾った行燈(あんどん)は、イベント後に厚生院さんに寄贈しましたが、業務課のスタッフさんから「ありがたい」とたいへん喜んでもらえました。

なお、高齢な患者さんに向けたヘルスケアアートでは、「懐かしい」という気持ちが重要なキーワードであることがわかりました。

このイベントではアンケートによる評価を受けています。詳しくは関連URLから参照ください。

ヘルスケアアートの種類

  • イベント
  • 体験
  • 空間装飾

施設名

名古屋市厚生院

施設内の設置・実施場所

行燈…講堂(イベントスペース)
提灯…廊下(生活スペース入り口)

設置・実施年

2019年

関係団体・個人とその役割

主催: なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト
企画・実施: 受講生の皆さん

関連ページ
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ワークショップ2018 レポート
https://healthcare-art.net/workshop/2018/

事例投稿 なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト