NICUへの取り組みと反省

NICUには「カンガルーケア」をもじった「カルガルー」というキャラクターを考案して、壁面装飾を施しました。アートを制作したときは美術館のように白い壁と空間だったのが、実際の運用が始まると医療機器がいっぱいとなり、見えない部分が生じてしまいました。アートを入れる際には、もう少しトータル的に考えなければならないと反省した事例でもあります。

病院の広報誌ではこのような紹介をしてもらっています。

カルガルーについて。

名古屋市立大学病院の9階は、子どもたちのためのフロアーです。ここは「宇宙(そら)の旅」をテーマにしたホスピタルアートで彩られ、まるで別世界です。小児病棟、NICU・GCUには、それぞれ架空の宇宙動物が生息していて、子どもたちをやさしく見守ります。

NICU・GCU(そらのほし)のキャラクター「カルガルー」は、背中に羽根のあるカンガルーに似た生き物です。お母さんと赤ちゃんのスキンシップであるカンガルーケアから発想して誕生しました。南病棟(みどりのほし)の「おかぺんぎん」、北病棟(うみのほし)の「うみもぐら」とともに、子どもたちは宇宙を旅しながら元気になっていきます。

ヘルスケアアートの種類

  • 壁面装飾
  • キャラクターデザイン

施設名

名古屋市立大学病院

施設内の設置・実施場所

NICU ・GCU

設置・実施年

2003年

関係団体・個人とその役割

アート企画・制作:名古屋市立大学芸術工学部鈴木研究室(鈴木賢一、学生)

関連ページ
第8回 ヘルスケア・アートマネジメント連続講座 2018.08.29 講義録
「学生によるヘルスケア・アート」
名古屋市立大学芸術工学部 教授 鈴木 賢一
https://healthcare-art.net/case/booklet2018.html

事例投稿 名古屋市立大学芸術工学部鈴木研究室