終末期に家族が関われるデジタルアート

終末期ケアを考えるとき、最期の場にいかに家族が関われるかを考えることはとても大事です。

この事例では、終末期にある患者さんがアルバムが見たいと車椅子に乗っても、5分もしたら気持ち悪くなってしまう状況でした。そこで、寝ている状態でも見られるように簡単なしくみを取り入れました。

パソコンにつながった小さいプロジェクターから、お母さんと娘さんの目線の先に、見たい写真が投影されています。寝たままでも見ることができるので、家族同士のあたたかな時間を過ごせます。

これはちょっとした工夫です。高度なテクノロジーを使わなくても、施設のリソースを生かしてデジタルアートを取り入れることができる好事例だと思います。

ヘルスケアアートの種類

  • デジタルアート
  • 写真(本人のアルバム)
  • 終末期ケア

施設名

施設内の設置・実施場所

病室(ベッド上)

設置・実施年

関係団体・個人とその役割

吉岡 純希 (NODE MEDICAL 代表 / 看護師 / デザインエンジニア)

関連ページ
2020ヘルスケア・アートマネジメント連続講座 キックオフ講座
「患者・家族のケアに寄り添うデジタルアート」
https://healthcare-art.net/case/yoshioka2020.html

事例投稿 吉岡 純希