AIによるヒーリングアートの提案

センサーによって見る人の感情を捉えて解釈し、その人に合わせたオーダーメイドのオーディオビジュアルアート作品を作り出すシステム(ジェネシス アーツ社によるもの)。イマーシブ ヒーリング アート システム (IHAS)と呼んでいます。

まずはコロナ禍におけるスタッフのメンタルヘルスのケアが重要と考え、スタッフルームに設置し、リラクゼーションのために活用中です。今後、患者さんを含めたより広い利用を目指しています。

ロンドンの大規模な展覧会でも展示をしましたが、カメラが人の顔をちゃんと捉えられないなど、まだ課題もあります。しっかりテストして利用範囲を広げていきたいものの一つです。

引用元:CW+「FUTURE HOSPITAL」

人工知能を用いた没入型アート作品がチェルシー・ウェストミンスター病院で開始
2021年3月30日

患者と医療スタッフがポジティブな気分と感情を誘発できるインタラクティブなオーディオビジュアルアートを体験できる、革新的で双方向性のあるデジタルアートの装置がチェルシーとウェストミンスター病院で今日公式発表されました。

Immersive Healing Art System (IHAS) は、センサーと顔スキャニングソフトウェアを使用して、個人の感情を識別して解釈し、気分を落ち着かせ、くつろぎ、向上させるユニークなオーディオビジュアルアートを作成します。作品は人工知能 (AI) アルゴリズムを使って製作され、心を落ち着かせたり、悲しんだり、幸せにしたり、気分を高揚させたりといった特定の情緒的パターンに従って、無限のビジュアルアートを作ることができます。病院やオフィス、公共の駅などの空間や家庭で、個人のメンタルヘルスに寄与するように作られたスマートアートシステムです。

私たちはデジタルスタートアップ企業Genesis Artsと連携してIHASを導入し、医療におけるヘルステクノロジーとアート分野のデジタルイノベーションの最前線に立ち、患者とスタッフに癒しと心のウェルビーイングに役立つ芸術的な介入をもたらすという現在進行中のミッションに取り組んでいます。

「私たちは、患者のリハビリや回復、健康維持にアートがいかに重要であるかを知っています。患者さんの回復に適した革新的なアプローチやデジタルソリューションを生み出しているGenesisのような企業やパートナーと協力できることが楽しみです」 とCW+のPatient EnvironmentのディレクターであるTrystan Hawkins氏は述べています。

新型コロナウイルス感染症の世界的流行と、ここ1年間でメンタルヘルスに与えた、そして今後も与え続けるであろう大きな影響に対応するため、IHASの設置は、デザインと環境が患者のウェルビーイングや体験に重要な役割を果たす、我々の病院における総合的なケアモデルの一部となっています。

IMMERSIVE AI ARTWORK LAUNCHES AT CHELSEA AND WESTMINSTER HOSPITAL CW+のニュース記事を翻訳して掲載

ヘルスケアアートの種類

  • デジタルアート
  • AI

施設名

チェルシー・ウェストミンスター病院 Chelsea and Westminster Hospital(イギリス、ロンドン)

施設内の設置・実施場所

スタッフルームなど

設置・実施年

2020年頃からテスト、正式導入は2021年3月

関係団体・個人とその役割

アート企画:CW+

アートディレクター:トリスタン・ホーキンス Trystan Hawkins

なごやヘルスケアアート・マネジメント事業
連続講座 第4回「イギリスのヘルスケア分野のデジタルアート」
https://healthcare-art.net/news/event/entry-265.html

事例投稿 CW+