高齢者の医療福祉施設である名古屋市厚生院を対象に、ヘルスケアアートに関心をもつ一般の方々とともに、アート活動をおこないました。例年講堂で開催されている「ひな祭り」の催しに合わせて、入所者の方により楽しんでもらえるアートができないか検討しました。
はじめは入所者の方の参加型アートを想定していましたが、施設を見学すると利用者さんの介護の必要な度合が高かったことから、「五感を刺激するハレの日アート」をテーマに具体化。当日はフラワーアーティストによる花の装飾や、アロマ、春をテーマにしたコンテンポラリーダンスの鑑賞などを行い、100名を超える入所者とスタッフさんに楽しんでもらうことができました。
ひな祭りカードは、事前に厚生院さんにお渡しし、スタッフの方々に折り紙でひな人形を折ってもらい(折るのは簡単ですが入所者さんの数が多いためたいへんだったと思います)、メッセージを記入するなどして入所者さんに渡して季節を感じてもらったり交流してもらったりしていました。
一部は、当日に来場する保育園児さんにも作成をお願いしていました。園児さんらは会場で、作ってきたカードを入所者の方々に渡していました。
イベント後のヒアリングでは、カード制作は厚生院スタッフさんにとって負担に感じるところもあったようですが、そもそも依頼タイミングが遅かったのも大きな要因で、3~4週間前に渡すなどして、うまく日々の活動に取り入れてもらえるようにするべきでした。カードの評判が悪いわけではなく、入所者の方々はイベント後もカードを壁などに貼って飾ってくださっていると聞きました。
このイベントではアンケートによる評価を受けています。詳しくは関連URLから参照ください。
ヘルスケアアートの種類
- イベント
- プレゼント、贈り物
施設名
名古屋市厚生院
施設内の設置・実施場所
病室内での交流
設置・実施年
2019年
関係団体・個人とその役割
主催: なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト
企画・実施: 受講生の皆さん
関連ページ
なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト
ワークショップ2018 レポート
https://healthcare-art.net/workshop/2018/
事例投稿 なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト