職員による色塗りワークショップ

新病棟の建設に際し、ヘルスケアアートを取り入れた事例。

壁の下書きの線に沿って、指定された色でペイントする作業に、病院職員の方々に参加してもらいました。企画実施は病院職員の坂本さんが主体となっていたので、自発的・自主的な活動ともいえます。こうした取り組みでは、普段話したことのない人どうしでも、小さい頃に絵を描いたり色を塗ったりした経験から、懐かしい気持ちを共有して会話が弾んだり、あるいは黙々と作業に没頭できたりと、それぞれに楽しい時間を過ごせることが多いです。そのうえで一層愛着の持てる空間になります。

病院職員の坂本さんが内覧会の際にヘルスケアアートを紹介するために作成したパネルには、このように書いてありました。

「病院を丸ごとアート空間ととらえ、内装や壁画をデザインしました。病院を訪れた人々の不安、恐怖、緊張を和らげ、無機質だった空間をやさしい療養環境に変えました。職員みんなで考えました。職員みんなで塗りました。」

ヘルスケアアートの種類

  • ワークショップ
  • 壁画

施設名

名古屋市立東部医療センター 新病棟

施設内の設置・実施場所

廊下、エレベーターホール

設置・実施年

2019年

関係団体・個人とその役割

建築設計:安井建築設計事務所

アート企画・実施:
名古屋市立東部医療センター 病院整備室、
名古屋市立大学芸術工学部鈴木研究室(鈴木賢一、高野真悟、学生)
安井建築設計事務所

事例投稿 名古屋市立大学芸術工学部鈴木研究室